70歳代女性
主訴は高血圧。
高血圧から動悸、めまいがする。
血圧は上が180で原因不明とのこと。
所見を取ると自律神経やストレスの反応があり、首回りや肩周りの筋肉が強く緊張していました。
中国では肩こりから動悸が起こり、放置しておくと心臓にまで影響を及ぼしてしまうという考えがあります。
また、自律神経や筋肉のコリから血圧が高くなるという考えもあります。
ストレスからくる肩こりは筋肉の凝りだけでなく、骨盤内の血流も滞り、それに伴い関連痛（放散痛）として肩に痛みを出す事があります。
かき氷を食べたら頭が痛くなるのと同じ原理で、人間の体は離れたところに痛みを出してしまうことがあるのです。
これを関連痛（放散痛）といいます。
そのため、肩に鍼をしただけでは足りないことがあります。
陰陵泉とげき門というツボに鍼をしストレスと肩を狙い、後頭部のコリもある時はで照海というツボに鍼をし、患部である肩や首にも直接鍼も行いました。
遠方の方なので月に２回、4ヶ月ほどで血圧も110〜120くらいで安定し、動悸やめまいなどもほとんど出なくなりました。
今回は他に持病が無かった事もあり、肩こりから血圧が上がってしまっていた可能性が高かったと思われます。
このように思わぬところに高血圧の原因があることもあります。
そんな時は選択肢の一つとして、鍼灸を受けてみることもおすすめです。
〜東洋医学が身近なものになりますように〜
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